「 蛍 ほたる 」
「弥生苑のすぐ近く、里山で蛍が出る!」 そんな噂を耳にした管理者が 「ホームページに載せたい、写真を撮ってきてくれ」 と言いだしました。
施設の写真撮影は、普段からカメラを趣味とする私たち女性介護職員3名が担当しています。いつもの無茶ぶりにもめげず “腕に自信あり” と自負する私たち三人の意地とプライドにかけ、蛍の撮影に挑戦することとなりました。
撮影当日は18:30集合、管理者付き添いのもとまだ日が明るいうちに徒歩で現地へ向かいます。あぜ道の途中、見事に咲いた紫陽花たちが私たちを出迎えてくれました。本命写真ではないにしろ、思わずシャッターを切ります。
現地に到着し三台のカメラをスタンバイさせます。三脚を使用しシャッタースピードを極端に遅くするなど普段の撮影に比べ繊細な技術が求められました。何より私たちを苦しめたのは、撮影対象が昆虫であることから虫よけスプレーは使用禁止っ! 里山中から集まったやぶ蚊による総攻撃に耐えること約一時間、その時をじっと待ちます。
出ました!!
蛍が発光するほのかな灯りは本当に幻想的。思わず虫に刺されたかゆみを忘れ見とれてしまいました。
ホタルの生涯は約1年。そのほとんどは幼虫として土・水の中で過ごし、やっと地上に出て飛ぶことができるのは一週間程度であると聞きます。
オスとメスが子孫を残すため必死にパートナーを探すその瞬間、精一杯生きて美しい光を見せてくれた蛍たちに心から感謝。